お義母さんがお金を使うのやめてくれません!

毎年赤字50万!もうすぐ死ぬんだから、買い物ぐらい好きにさせろ!from義母

すぐかえすからが60万に??(2)

私が翌朝到着すると、いそいそと主人が駆け寄ってきました。

 

「あのさ、預金がまったくないんだけど、戒名代が60万かかるから貸してもいいかな?結構な額の死亡保険がおりるって言ってるし、貸したいんだけど。」

 

周囲には、義妹家族含め親戚陣がおり、主人にむけて返せるのは、疑惑の目と「いくらもらえるっていうの?」が精一杯でした。

 

「600万」

 

という返事が返ってきましたが、どこをみたのか問うと、保険証(A5の更に短辺で半分にしたような大きさの保険証書)小さく給付条件が書かれているのですが、私もさっと理解することはできませんでした。私が理解できていないのに、このような固い文書を読むのが苦手な主人にも理解できるわけもなく、直感でちがうと思いました。

 

それでも、私は挙式費用をだしてもらったからとの思いで、「あなたがいいのであれば、どうぞ」と言ってしまいました。

 

挙式費用は本当はだしてもらうつもりはありませんでした。主人の実家はみるからにお金がなさそうだったからです。更に脳こうそくの義父もいる中、自分でやれるだけにしたいと言い張ったのですが、私の実家の希望で挙式費用は主人の実家がもってくれ、富山の挙式費用は私の実家がもつから、となったのです。

 

主人には、私の希望を伝えましたが、「出してくれるって言ってるからいいじゃないか!」ととりあってくれず、「いくらでもつかっていい」というほんのり怖いお言葉だけを義母からもらうことになったのです。

 

戒名は、最高クラスのものでした。

 

私 「最高クラスのものじゃないとダメなの?」

主人「おかあちゃんが、いつもうちはそのクラスだから、と言ってきかないから」

私 「でも、貯金ないのに?」

渋い顔をするのが精一杯でした。

 

私にはもう一つの懸案事項がありました。葬儀代です。

私 「ところで、葬儀代はいくらになりそうなの?」

主人「さあ、わからない。ぼくがついたころには、叔父さんが全部きめてくれていて、だからわからない。」

私 「業者の方にきけば?」

主人「そんな雰囲気じゃないし、もう決まってしまっているから。」

( ゚Д゚) ハァー?????

 

保険金で賄える金額かどうかもわからないのに、60万は貸すのか・・・。

 

この頃から、主人と私はもう駄目だったのかもしれません。いや、その前の結婚式の時から。

私たちは、60万の貸付に、自分たちの香典やら供物代をだし、更に隣組という謎の組織にお手伝い料を払う羽目になったのです。

 

つづく