お義母さんがお金を使うのやめてくれません!

毎年赤字50万!もうすぐ死ぬんだから、買い物ぐらい好きにさせろ!from義母

案の定

むくむくと膨れ上がる不安はとどまることを知りませんでした。

 

でも、ある意味この時点でみつかったことはよいことだと思っていました。だって、保険や定期・普通預金を義母が受け継げば、約500万はあります。多いとは言えないけど、まだある。それに、今後の暮らし方次第で芽はあるかも?

 

口座の相続には、相続人全員の戸籍謄本が必要です。主人や義妹は、本来義父が残してくれた彼ら名義の保険還付金をもらってもよかったのかもしれません。それぞれ、80万~100万あったと思います。でも、何も言わず、義母に差し上げました。

 

今、あのころにつけたメモを振り返っていますが、混乱していたのでしょう。それから、7年たった今、こんなことになろうとは思いもしなかったせいか、支払いの手続きが早く済んだものから、保険の書類は重要なものだけ残してあるみたいです。

 

主人名義の保険の証書はありましたが、義妹の娘名義の学資保険証書はみつかりませんでした。でも、確かにあったことを覚えています。

それらしき、入金の跡も通帳にはあります。

 

私が主人に言ったことは、

「お母さんの生活を整えてあげてください。お金の管理、苦手なんだと思う。支払い関係はまとめてひとつの口座に引き落としの手続きをするといいよ。今度また、いきなり90万貸してとか言われても困るから、光熱費としてどれぐらい落ちるのか?現金引出を月にいくらぐらいするのか?を半年ぐらい気を付けてみせてもらうようにしてね。いきなり、目的もわからない借金だけは本当に勘弁して!」

 

主人

「わかった。わかってますよ。」

 

うん、こんどこそ大丈夫だよね。だって、結婚式の時も喧嘩したし、何より、葬式が終わったばかり、60万の戒名代のことだって、愚痴愚痴言ってやった。だから、きっとだいじょうぶぅー。

 

  

あっまーい!

 

  

私は、甘すぎたのです。

  

お金の管理に甘い親元で、何不自由なく育てられた子供は、とんでもなく甘いのでした。

 

 

主人の家は、

主人の曽おばあちゃんと

おばあちゃんと

お母さんと

お父さんと

主人と

義妹の

6人暮らしだった様子。曽おばあちゃんになると、年金受給なんてものが始まる前だっただろうから、年金はなかったかもしれないけど、おばあちゃんは10年以上勤めた海軍兵士の嫁。位はどのくらいかわかりませんが、戦死したので、死後勲章6等だったようです。勲章は、名誉であると同時に、終身年金を保証されたことの証であるらしく、おそらくそれなりの遺族年金をもらっていたのではないかと思います。いまでも、義母は、この戦後遺族会の弔慰金運営で年に数万もらっているぐらいなのです。そして、なぜかそれをいろんな人に自慢します。自慢してるつもりはないんでしょうか、実の妹夫婦や、私たち、その他会う人が少しでも自分の話に耳をかたむけてくれそうだと、「その昔は、ここいったいがうちの土地で、株で失敗してなくして云々・・・」「5年で○○くれるらしいんですよ。孫が手続きしてくれて、」を何度も繰り返します。実の妹ももらう権利あるのに・・・・。そういう世間知は一切ないのです。外からでたことはないかたですから。もらえるものは、戦死したお父さんのおかげという意識はほとんどないことが最近分かってきました。

 

とにかく、この家にお年寄りがたくさんいて、総じて長生き。そのぶん、年金はたくさん受給してきた一家なのです。たぶん。いや絶対!

 

戦後すぐは、とても大変だったと思います。そのころは義母も10歳。ちょうど水木しげる様の奥様と同じ年頃ではないでしょうか。曽おばあちゃんやおばあちゃんは、産婆手伝いや裁縫の先生をしていたと聞きます。納屋からもトルソーがでてきました。せっせとお金を貯めて、家や土地の購入代金の返済をされたのだと思います。

 

トルソーってこんなやつ。↓

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この話に関連して、思い出すのは、初めて挨拶にきたころ・・・・。

 

話が脱線するのでやめます。またこんど。

 

とにかく、主人にお願いした生活を整えてね作戦は後に大失敗であったことが発覚します。

 

しかし、

 

このとき発覚するのは、それではありません。

 

家に一足はやく到着した私に、まだ実家にいる主人から、慌てた声で電話がかかってきました。

 

「あ、あのね、今日、年金の手続きとか行ってきたんだけど、それが、それが、いいにくいんだけどぉ・・・・・。

 

 

 

受給できそうにないんだ。」

 

 

( ゚Д゚)

 

 

「そ、そんなはずないでしょ?普通のサラリーマンで勤めあげたんだよね?で、結婚もしてたから、健康保険にも入り、夫婦としてやってきたんでしょ?それとも事実婚とか、内縁の妻的なやつなの?それでもたしか、遺族年金はおりるはずって、本に、本に、書いてあったはずだとおもうけど。。。」

 

実用書は、いざというときとても役立つものです。

 

しかし、私の人生に本にも対処法が書いてない事態が起こるなんて、信じられませんでした。

 

普通の人と結婚して、普通の子供を産み、ま、子供は難しくても、つつましやかで、いつも笑ってのんびりした家庭がいいなあなんて思っていました。欲はかかないぞ!と。

 

でも、それはとっても欲張りなことなんだと、今になって思います。( ノД`)シクシク…