すぐかえすからが60万に??(3)
文字にするだけでも恐ろしい。
歴史の勉強ででてきたような・・・。私が学んだ教科書では、確か5人組。
年貢をおさめられない時には共同責任とやらになる、あの5人組。
江戸か、ここは江戸か?自治会とかじゃなく、隣組って。
しかも、ここでは5人ではなく10人。そう、10人組の隣組なのでした。
一昔前、私が小学1年生の時になくなった祖父の葬式は、古い家の大きな畳部屋を5室分ぐらいをぶち抜き、祭壇をおき、葬式からお食事まで、その大広間でやっていました。お食事は、ご近所の奥様方が総出でつくってくださり、今のような業者とよばれるような方の気配を、おさなかったせいかほとんどおぼえていません。とにかく忙しかった。
その時代の名残なのでしょう。隣組が一斉にあつまり、それぞれが役割をはたすので、それに対して礼金を払う仕組みになっているというのです。ところが業者が請け負うはずのサービスにそれらは含まれており、現代ではほぼ頼む必要がないのです。
にもかかわらず、業者と隣組と両社が担当し報告しにくるのでてんやわんや。葬儀社は弁えているのか、事情を察した後は、控えてくれました。しかし、最初の打ち合わせではパック料金の中に含まれていたはず。はっきり言って、隣組は完全に邪魔でした。この隣組は飲み食いまで盛大にやらかしていくのです。
なんと礼金は基本ひとり1万円
いいですか、基本です。車を出した方にはプラス1万円
当時にメモした役割表は以下です。
○○は私の主人。△△はわたしです。
車なんて何に使ったのか、僧侶の送迎かな???
さらに、さらにですよ。
基本1世帯から1人お手伝いにくるのですが、基本はご主人がきてくれます。このときは確か、9世帯の内、8世帯がご主人、1世帯が嫁らしき40代ぐらいの女性でした。
で、で、ですよ。こなかった奥様方にも1000円のエプロンを配ってまわるというのです。
そんなのは精進落としの料理をつくってもらった頃の習わしだろうよ、なんで祝い事でもないのに、エプロンを配って歩くの?こちらから出向いて?
エプロンなら、私の結婚式の時に配り歩いたろーが!
上の表には火葬所手伝いとか、あるけど、焼いてる間、軽食を食べるらしいのです。その時の準備らしいのですが、業者が全部やってくれるので、ごまかしで、ジュースを配り歩いてるだけ。
受付も主人の会社からの応援があったので、要らないし。
ほんっとーに、こんな働きでなぜこちらが礼金をださなくてはならないのか全く分かりませんでした。お茶もこちらがずっとだすんですよ。ひとりの女性だけ、ごまかし程度に手伝ってはくれましたが、そもそも義母の家は大体が整理されていないので、おちゃひとつだすのも大変で、手伝いようがないんです。
義父の葬式ではなく、隣組のおもてなし式のようでした。
老人会
謎の言葉がまたでてきたでしょ。これ近所の式には出席できない人たちが、喪服も着ずに、本当にお悔やみだけに庭にくるっていう儀式で老人会懇情っていうんです。縁側に文机おいて、庭からお参りしてくれるのだけど、本当にこれだけ。机用意するだけですよ。
この準備料が3万円。
精進式には、アルコールも用意するといいはじめて、飲むのは隣組だけ。
親戚はみな車できているのです。飲めないから出す必要ないのでは?と言ったのですが、主人と義母に却下されました。
酔っぱらって、大声ではなし、笑う隣組のジジイども。
おまえらの香典はそろって2500円程度だったし、私たちの結婚式にも同様の金額で飲み食いしやがったなー。
昔は、この隣組の制度はうまく機能していたのでしょう。
でも、
でも、
でも、
これは、違うんじゃない?
Webで調べると、あなた達は何もしなくていいから、とか言ってくれるらしいのですが、そんな言葉はちっともありませんでした。
ずーっと、気をつかってお茶を出し続けたのはこちらです。
つづく